Chapter 2C 間奏曲

思い通りにいかないのが世の中なんて
割り切りたくないから

バルマムッサの虐殺から3週間……。
その慘劇は全ウォルスタ人の結束を頑強なものとし、
ガルガスタン陣營內の反バルバトス樞機卿派の
決起を促すには十分な效果があった。

その結果、ガルガスタン陣營は二つに分裂し
バルバトス樞機卿は窮地に追いまれた。
樞機卿は領內の反對派の肅正を實行したが
近鄰の都市を公爵率いるウォルスタ解放軍に奪われ、
本據地であるコリタニ城に撤退。

足並みのそろわないガルガスタンに對し、
ウォルスタ解放軍は志願者が增加し、
現在では約3倍の規模にふくれあがっている。
コリタニ城陷落も時間の問題と思えた……。

一方、デニムは公爵の畫策によって
虐殺の首謀者にされ、首に賞金を懸けられていた。
デニムは解放軍や賞金目當ての輩に追われ
その身を港町アシュトンに隱していた……。

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