バルマムッサの大虐殺

 

バルマムッサ廢屋
ヴァイス
「ふざけるなッ!俺たちが來たのはそんな台詞を聞くためじゃない。
 おまえたちは、このままガルガスタンの奴隸でいいって言うんだなッ!
 解放軍はじゃまだって言うんだなッ!!

カチュア
「そんなに熱くならないで、ヴァイス。これじゃ話したくてもできなくなるわ。

老人
「戰って何になるというんじゃ。爭いは憎しみしか生み出さん 。
 わしらは今のままでいいんじゃ。ここなら戰禍に卷きまれることもないし、食うにはこまらん。

ヴァイス
「家畜と變わらない生活なんだぞッ。ここに居るかぎりそれは變わらない。
 自由が欲しくないのかッ。人間らしい生活をしたくはないのかッ。
 ウォルスタの誇りはどこへいったんだ!

老婆
「あんたたちが何もしなければ平和な生活が續いたんだよ。
 解放軍だかなんだか知らないが、ただ、首がすげかわるだけじゃないか。
 あたしたちには關わりのないことだ。
 あんたたちと同じことを言っていた息子は半年前の戰爭で死んだよ 。
 あたしの息子を返しとくれッ。

老人
「お願いじゃ、このまま歸ってくれんか。ここに戰おうという者はおらん。
 それに、おぬしたちは勝てるとでもいうのか。英雄だかなんだかしらんが、うぬぼれているだけではないのか!

騎士レオナール
「 くなって申し譯ない 。ちょっと、こっちへ來てくれないか。

 

バルマムッサの町
騎士レオナール
「話は聞かせてもらった。やはり說得は難しいようだな。

騎士レオナール
「いや、氣にしなくていい。こうなることはわかっていたんだ 。

騎士レオナール
「よく聞いてくれ 。これから町の住人を一人殘らず殺すんだ。

デニム
「!!

騎士レオナール
「こうなることを予想されていた公爵樣のご命令なんだ。

デニム
「どうして?いったい、どうしてッ?
何故なんだッ、理由を教えてくれッ!!

騎士レオナール
「公爵樣はこう申されていた 。

 

回憶のアルモリカ城會議室
ロンウェー公爵
「 バルマムッサの住人がすんなりと蜂起するなら何も問題はない。
しかし、あの子どもたちが行ったとて、やつらは武器を手に取り革命のために
命を投げ出したりはせんよ。
そのとき、おまえはガルガスタンを裝い、住人を一人殘らず殺すのだ。

騎士レオナール
「な、なんですとッ!我が同胞を殺せとご命令になるのかッ

ロンウェー公爵
「落ちつけ、レオナール。お前は頭のいいやつだからわかろうがッ。
よいか、ガルガスタンとの戰いに勝つには、これまで以上に我、ウォルスタの
團結が必要なのだ。
バルマムッサがガルガスタンによって滅ぼされたとあれば、他の自治區にいる
同胞は否應もなく戰わざるを得まい。

騎士レオナール
「し、しかし

ロンウェー公爵
「それに、そうした暴舉をガルガスタンの反体制派が默ってはおるまいよ。
いずれにせよ、バルバトスは戰力を我とガルガスタン內部の反体制派に分散
しなければならなくなる。
そして我は、勝機とバルバトスを討ち取る大義名分を得ることができるというわけだ。

騎士レオナール
「しかし、彼らは默ってはおりますまい 。

ロンウェー公爵
「そのときは、お前が 。

 

バルマムッサの町
騎士レオナール
「 從ってくれるな?こうしなければウォルスタに明日はないッ!

<選擇1-1>わかっています。
<選擇1-2>馬鹿なことはやめるんだッ!
<選擇1-1>

デニム
「 わかっています。理想のために、この手を污しましょう。

騎士レオナール
「 すまない。彼らの犧牲を無馱にはしない。

ヴァイス
「本氣かッ?本氣で言っているのかッ!!

デニム
「きれい事ばかりで勝つことはできない。現實を見ればわかることだ。

ヴァイス
「どうしたんだッ!それじゃ、やつらと變わんないじゃないかッ!

騎士レオナール
「ヴァイスくん、きみは反對するんだね。我に從えないと言うんだね。

ヴァイス
「當たり前だろ!罪もない人を殺して真の革命なんかおこせるもんかッ!

騎士レオナール
「スケープゴートが必要なのだ 。愚かな人の心をつかむためのなッ!

ヴァイス
「カチュア!おまえはいいのか!?こんなやつらに從うのかッ!

カチュア
「私は 、私は 、私はいつだって弟と一緒よ!

ヴァイス
「今日から俺とお前は敵同士だッ!

<下一幕>
<選擇1-2>

デニム
「馬鹿なことはやめるんだッ!罪もない人を殺して何が大儀だッ!

騎士レオナール
「やはり、きみは幼い 。その無垢な心がうらやましい 。
 自分の手を污してでも理想を貫く 、それができなければ戰いに參加してはいけない 、いけないんだよッ!!

カチュア
「どうしたのッ!

カチュア
「大丈夫?
 ヴァイス、こっちへ來てッ!

カチュア
「ヴァイス、なに!?あなた、まさか !?

騎士レオナール
「ヴァイス、殺れッ!その二人を殺すんだッ!

ヴァイス
「 バカだなぁ。戰う意思の無いヤツなんか死人と同じじゃねえか。
 何人殺したって、死人なんだから誰もとがめやしないさ。
 それどころか同胞のためになるなら喜んで死ぬさッ。

カチュア
「あなた 、本氣で言ってるの?どうしちゃったのよ、ヴァイスッ!

ヴァイス
「默れッ、カチュア。俺を馬鹿にしやがって。てめぇもだ。氣に入らなかったんだよ、ずーっとな。
 どうして、てめぇがリーダーなんだッ!


騎士レオナール
「ヴァイス、あとは彼らにまかせろッ!
 こっちへ來いッ!町をやるぞッ!!

デニム
「待てッ、レオナールッ!ヴァイスッ!

<下一幕>

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