アルモリカ城城內

 

アルモリカ城城內
デニム
「 いいか、抵抗する者でも殺しちゃいけない。城外へ出すだけでいい。

兵士
「ハッ。


デニム
「レオナール 、公爵は ?

騎士レオナ-ル
「 ああ、計畫通りだ。きみのおかげだ。

デニム
「そうか 。公爵は死んだか 。

騎士レオナ-ル
「あとは きみたちに死んでもらうだけだッ!

デニム
「レオナールッ! 何をするんだッ!!

騎士レオナ-ル
「 きみは實にうまくやってくれた。禮を言うよ。
 あとは、謀反と公爵殺害の罪を被って死んでくれれば、解放軍はまとまる。
ありがとう。 今日までありがとう。

デニム
「僕が死ねばすべてがうまくいくのか ?

騎士レオナ-ル
「そうだ。きみがすべての罪を被ってくれさえすればいい。
 きみは裏切り者とののしられても自分の欲と感情を殺し、解放軍のために盡くしてくれた。
 しかし、それも今日で終わりだ。今日、きみが犧牲になることできみの役目は終わるんだよ。

カチュア
「何、勝手なことを言っているのよ! 耳を貸しちゃダメッ!
 ヴァイスの言ったとおり、レオナールも權力にとりつかれたただの欲深い男なのよッ!

騎士レオナ-ル
「見くびらないでもらいたいッ! 私を公爵と一緒にしないでくれッ!

カチュア
「立って、デニムッ! こんなところで死んでどうするのッ!

騎士レオナ-ル
「すまない 。きみのことを忘れはしないぞ。


ヴァイス
「起きろッ、デニムッ! オレとの約束を忘れたかッ!

騎士レオナ-ル
「ヴァイス、おまえがどうしてここに?
  そうか、かつての仲間が集まったか。それも一興。さあ、かかってこいッ!


騎士レオナ-ル
「ここまでか 。よくやった、ゴリアテの英雄よ 。
さあ、私にとどめをさすんだ 。そして、皆にこう言うのだ。
 すべては私の謀りごとだと な 。

デニム
「あなたは最初からそのつもりで ?

騎士レオナ-ル
「ははは 、そんなことはない よ。きみを殺そうと思ったのは事實だ。
 ただ、きみが死んでも、私が死んでも解放軍がまとまるということには かわりがない 。
 これでネオ‧ウォルスタ解放同盟を取りむこともできよう 。
 彼らを仲間にするんだ 。
 ヴァイスが言った公爵のような貴族も私のような犬も 、
 もうこの解放軍にはいないのだから 。
 ああ、とどめをさす必要はなさそうだ。目が見えなくなった 。
 身体の感覺も なくなってきた 。
 強くなったな 、少年よ。
   あとは
     賴んだ   ぞ 。


何が正しくて何が間違いなのか、誰にもわからない。
だけど、誰も僕を責めることはできないはずだ。
人は皆、過ちを犯し續ける悲しい生き物なのだから 。

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