哀しみのシェリー

 

バルマムッサ廢屋
デニム
「うわ~、ビショビショだよ。

水のオリビア
「ホント、ひどい雨ね。

デニム
「誰だッ! そこにいるのは誰だッ!?

水のオリビア
「シェリー姊さん ?

水のオリビア
「姊さんッ! どうしたの、姊さんッ!しっかりしてッ!!

魔術師シェリー
「 オリビア?

魔術師シェリー
「 そう、私もここまでってワケね。
私を殺しに來たんでしょ?いいわ、好きにして 。
もう、疲れちゃった 。

水のオリビア
「何言っているの!?そんなわけないでしょッ!!
姊さんを搜していたのよ!父さんだって心配しているわ!
さ、姊さん、一緒に歸りましょ!

魔術師シェリー
「歸る ? 歸るって 、どこへ ?
私の歸る場所はもうないわ 。そうよ 、もうないのよ 。
あなたが奪ったのよッ!

水のオリビア
「姊さんッ! 何をするのッ!?

魔術師シェリー
「あなたが邪魔さえしなければ !

水のオリビア
「やめてッ! お願い、やめてッ、姊さんッ!!

魔術師シェリー
「どきなさい、オリビア!!

デニム
「それであなたの氣が濟むのなら遠慮なく刺すといい。

水のオリビア
「デニム!

デニム
「さあ、どうしたッ? できないのかッ!?
妹の前じゃ、僕を刺すことができないのかッ!!

水のオリビア
「姊さん、大丈夫?しっかりして、姊さんッ!

デニム
「何をすねているんだ!
「あなたはこんなにも愛されているじゃないか!
それはわかっているはずだろ?

水のオリビア
「もういいわ、デニム!これ以上、姊さんを責めないで。

水のオリビア
「姊さん、もういいのよ。もう一人じゃないわ。ずっと一緒よ。

魔術師シェリー
「う うう うう 。

水のオリビア
「泣かないで、姊さん。もういいのよ。もう無理しなくていいの。

魔術師シェリー
「う 、ごめんなさい 。

デニム
「 カチュア姊さん。

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