『禁咒』の謎

 

コリタニ城一室
デニム
「モルーバ樣、お聞きしたいことが 。

大神官モルーバ
「なんだね?

デニム
「バンハムーバの神殿でシェリーさんが言っていた『禁咒』のことですが 。

大神官モルーバ
「 わしは知らん。

デニム
「暗黑騎士團は強敵です。
 彼らと對峙するにはそれなりの武器が必要なんです。
 『禁咒』と呼ばれる文書が手に入ればこれほど心強いことはないでしょう。
 お願いです、モルーバ樣。 どうか、その在處をお教えください。

大神官モルーバ
「何故『禁咒』と呼ばれるか、わかるか?
 強力すぎるのだ 、その威力があまりに強力なのだ。
 かつて、『統一戰爭』のとき、ブリガンテスのロデリック王が『禁咒』を使ったことがある 。
 たしかに敵を一掃することができた。 しかし、その效果は味方までをも卷きみ、殘ったのは術者だけだった。

デニム
「 。

大神官モルーバ
「ロデリック王はためらいながらも戰況を覆すために何度も使用した。
 おまえは知らんだろうが、昔のブリガニア平原は綠あふれる美しい高地だったのだ。
 今のように、年中、ブリサードが吹き荒れるようになったのは『禁咒』の影響だ。
 自然の攝理を曲げてしまうほど強力なのだよ、『禁咒』はな。

デニム
「 。

大神官モルーバ
「ロデリック王が敗北したのも<ある意味では『禁咒』のせいだ。
 恐ろしい『禁咒』を用いるロデリック王に對して、民眾の心が次第に離れていったのだよ。
 『統一戰爭』の後、ドルガルア王はそれらの文書を『禁咒』として神殿に封印した。
 わしも『禁咒』そのものがいけないとは思っていない。要は使う側の問題だ。ロデリックは使い方を誤った。
 「きみに『禁咒』を使いこなすことができるかね?


<選擇1-1>その自信がなくなりました。
<選擇1-2>その自信はあります。
<選擇1-1>その自信がなくなりました。

デニム
「今の話を聞いていて、その自信がなくなりました。

大神官モルーバ
「そうか…、それでよい。 過ぎた力は不必要だ。
『禁咒』の恐ろしさをおぼえている民もまだ多い。そうした者たちの感情を逆なですることもないだろう。

デニム
「そうですね。『禁咒』のことは忘れます。

<下一幕>
<選擇1-2>その自信はあります。

デニム
「その自信はあります。決してむやみに使ったりはしません。」

大神官モル-バ
「そうか 。仕方ない。
  『禁咒』は全部𞐋つある。風‧炎‧大地‧水‧暗黑系魔法についてそれぞれあるというわけだ。
 ただし、わしが知っておるのは風 炎 大地 水系魔法𞑐つのみ。暗黑系魔法の『禁咒』は知らん。
 4つの『禁咒』はそれぞれの神殿に安置されている。」

デニム
「それぞれの神殿?聞いたことがありませんが ?」

大神官モル-バ
「うむ 、すべてわしが封印したからな。
 神殿の封印を解くには、それぞれの神に仕える巫女が必要だ。」

デニム
「巫女ですか 。」

大神官モル-バ
「神官家直系の娘でなくては巫女にすることはできん 。」

デニム
「ということは、モルーバ樣の ?」

大神官モル-バ
「わしの娘を連れてバンハムーバの神殿へ參れ 。そこで巫女の儀式を行おう、」

<下一幕>

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