若き英雄と呼ばれて

 

アルモリカ城會議室
ロンウェー公爵
「 そなたらのおかげで牢から出ることができた。ありがとう。
 そなたのようなウォルスタの若き同胞に救われたことは、實に喜ばしい。
 そなたらは、神が我ウォルスタに遣わされた希望の使者に違いない。
 うむ、ウォルスタの未來は明るい。

デニム
「公爵樣の無事を知り、身を潛めていた同志たちが次と城へ集まっています。

ロンウェー公爵
「ガルガスタンが攻めてくるまでに、いくばくはの余裕があろう。
 それまでに態勢を立て直さねば 。ところで、異國から來た騎士たちよ。
 事情は聞いたが、それは真か?

聖騎士ランスロット
「いつわりではございません。我等は皆、國を追われた者です。

ロンウェー公爵
「はたして、そうかな。たとえば、そこの翁はいかがか?
 2年前、貴殿らの王國が誕生したとき指導者の傍らには常に翁のような占星術師がいたと聞く。
 ランスロット殿も聖騎士團の團長とか。そうした王國の立役者たちを、貴殿らの王はいとも簡單に
手放すのか?

占星術師ウォーレン
「そのような魔法使いがいたとは聞きますが、私ではございません。

ロンウェー公爵
「邪惡なローディス教國がロスローリアンを送りんだように、貴殿らゼノビア王國もまた、ヴァレリアを欲しているのではないか?
 違うというなら証據を見せて欲しい。

カチュア
「公爵樣、聖騎士樣らは命を賭してこの戰いに力をお貸しくださいました。

聖騎士ランスロット
「忠誠を誓うべき對象がいてこその騎士。我等はその御旗を探しております。

ロンウェー公爵
「うむ 、貴殿の言葉 、しかと証明してもらおうぞ。
 褒美はとらす。この城の警護と兵士の訓練を貴殿にまかせよう。

聖騎士ランスロット
「御意 。

ロンウェー公爵
「 さて、そなたの父はゴリアテの牧師であったな。
 以前に一度だけお會いしたことがある。聰明な方であったが ゴリアテの件は實に殘念である。

カチュア
「父の 、いえゴリアテで死んだ人の仇をとってください。公爵樣

ロンウェー公爵
「うむ、わかっている。しかし、まずは目前の敵‧ガルガスタンが先だ。
 そうだ、そなたらを解放軍の同志としてだけではなく、我がアルモリカの正式な騎士として迎え入れようではないか。

デニム
「騎士 。

ロンウェー公爵
「そなたら若き英雄たちが騎士となればウォルスタの結束は高まる。
 そして、私の直屬の遊擊隊として活動するのだ。どうだ?やってはくれんか?

ヴァイス
「も、もちろん、仰せのとおりに。

ロンウェー公爵
「よろしい。では、騎士團の名前をつけよう。

<輸入騎士團名字>

デニム
「神龍騎士團
 こういう名はいかがですか?

ロンウェー公爵
「よい名だ。そなたらの活躍を期待しているぞ。
 早速だが、南西のクリザローという町に行ってもらいたい。
 この城の監督官であった屍術師ニバスを、我が騎士團の長‧レオナールが追っているのだが、思いのほか敵が強く手こずっているらしい。
 すまぬが、クリザローへ赴きレオナールを援護してもらいたい。賴んだぞ。
 さて、出かける前にこのアルモリカで兵士を補充し、武器や防具を購入して準備を整えておいたほうがよい。
 そのためには資金が必要だ。20000ゴートを遣わそう。準備が整い次第、行ってくれ。
 それと、念のために我が配下の騎士たちを何人かそなたに預けようぞ。

ヴァイス
「おまかせいください。我等ウォルスタのために、必ずや任務を果たしてきます。

ロンウェー公爵
「うむ、そなたらの勝利とウォルスタの未來のために祈ろう。

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