アシュトンからの脫出

カノープス存在
カノープス不存在

アシュトン廢屋
<カノープス存在>

カチュア
「自分を責めても仕方ないわ。あなたはがんばったんだから。

デニム
「僕にはどうすることもできなかった。彼らを救うことができなかった。

カチュア
「 ねえ、デニム、この島を離れましょう。ね。

デニム
「またその話しかい。それはできないよ。父さんの仇をとるまでは。
 それにこのままにしてはおけない。死んでいったバルマムッサの人たちのためにも戰いを終わらせなくちゃ。

風使いカノープス
「 なんだ、またけんかかい?それより、これ見ろよ。また賞金があがってるぜ。
 3万ゴートだ。公爵も焦ってるな。

カチュア
「ひどすぎるわ。これじゃ私たちが犯罪者みたいじゃない。

風使いカノープス
「戰爭に正義も惡もない。みなが犯罪者とも言えるし、犧牲者ともいえる。
 ある意味では、勝者が正義であり敗者が惡といえよう。それが世の中ってもんだ。

デニム
「彼らを守ることのできなかった僕は 。負けてしまった僕は犯罪者か 。

風使いカノープス
「そう。だから勝つしかない。反省はもう十分だ。出かけるぞ。

カチュア
「出かける って。いったいどこに?

風使いカノープス
「解放軍がバーナム山脈を越えてスウォンジーの森に終結している。

デニム
「いよいよか 。今のガルガスタンでは、解放軍を押し戾すだけの力はない。

風使いカノープス
「ああ、これでバルバトスも終わりだな。君たちウォルスタ人の勝ちさ。

カチュア
「では、私たちはこのまま犯罪者にされてしまうのね 。

風使いカノープス
「だから出かけるのさ。この狀況を何とかしなくてはな。
 入手した情報によるとランスロットたちがスウォンジーの森の後方タインマウスの丘にいるらしい。
 解放軍のほとんどが終結している今なら、あのあたりは手薄になっているはず。
 包圍網を突破できるんじゃないか。

カチュア
「そうよ!聖騎士樣ならきっとお力を貸してくださるに決まってるわ。

デニム
「わかりました。ここでこうしていても仕方ない。いきましょう。
<カノープス不存在>

カチュア
「自分を責めても仕方ないわ。あなたはがんばったんだから。

デニム
「僕にはどうすることもできなかった。彼らを救うことができなかった。

カチュア
「 ねえ、デニム、この島を離れましょう。ね。

デニム
「またその話しかい。それはできないよ。父さんの仇をとるまでは。
 それにこのままにしてはおけない。死んでいったバルマムッサの人たちのためにも戰いを終わらせなくちゃ。

カチュア
「これを見て。あなたの手配書よ。3万ゴートの賞金首なのよ。

カチュア
「私たちのいる場所はもうないのよ。ね、どこか遠くへいきましょう。

デニム
「できないよ、姊さん。それはできないんだ 。

カチュア
「私たちだけじゃ何もできないわ。もう、誰も手を貸してくれないのよッ。

デニム
「解放軍がバーナム山脈を越えて、スウォンジーの森に集結しているんだ。

カチュア
「そう 。いよいよガルガスタンとの決戰をむかえるのね 。

デニム
「うん、これで樞機卿も終わりさ。でも、それは真の勝利じゃない。
 首のすげ替えが行われるだけさ。
 公爵も一皮むけば、樞機卿のように手段と方法を選ばない冷血漢なのに 。

カチュア
「でも、私たちに何ができるっていうの?もう、どうしようもないわ

デニム
「情報によると、ランスロットさんたちも來ているらしい。
 同胞ではないという理由から、スウォンジーの森の後方、タインマウスの丘にいるという話。
 解放軍のほとんどが集結している今ならあのあたりは手薄になっているはず。
 包圍網を突破できるんじゃないかな?

カチュア
「たしかに聖騎士樣ならお力を貸してくださるでしょうけど 。

デニム
「そうだろ、姊さん!これが最後のチャンスかもしれない。さあ、行こう!

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