アルモリカ城城內

 

アルモリカ城城內
デニム
「ザパンッ! ヴァイス、おまえ !?

ザパン
「て 、てめぇ 、裏切る氣か 。こんなことを しやがって 。

ヴァイス
「バカ野郎め、人質ってのはもっと有效に使うもんだよ 。

ヴァイス
「さあて、デニム。今度はおまえの番だ。

デニム
「ヴァイス、姊さんはどこだッ!

カチュア
「デニムーッ!

デニム
「ヴァイス、姊さんを放せ!

ヴァイス
「返してやるさ、俺との決著がついたらなッ!

デニム
「本氣か、ヴァイス? 僕たちは

ヴァイス
「やかましいッ! ごたくは十分だッ。さあ、かかってこいよ。一騎討ちだぜ。


デニム
「ヴァイス、どうして僕らが戰わなきゃいけないんだッ!

ヴァイス
「どうして、おまえだけがちやほやされるんだ?
 ガキの時からそうだった 。おまえはいつもみんなから可愛がられ
 俺はいつも除け者にされてきた。
その違いはなんだと思う? みんな親父のせいだ!そう思わないか?
 おまえの親父は神父だが、俺の親父はただの飲んだくれだった。最低のヤローだったぜ。
 だけど、なんで俺がきらわれるんだ? そんな理由で?
 俺とおまえにどんな違いがあるっていうんだ!

デニム
「それはきみの思い過ごしだよ。僕らは親友だったじゃないか!


デニム
「僕らは親友だったんだ。それなのにいったいどうして?

ヴァイス
「おまえがそう思っていただけだッ!俺はおまえなんか大ッきらいだ。
 俺はおまえがうらやましかった 。皆から好かれ、人のいい親父と美人でやさしい姊キ 。

デニム
「姊さんはきみのことを僕と同じ弟だと思っているよ。

ヴァイス
「ウソだーッ! おまえは知らないんだ。カチュアは違うッ!
 カチュアが見ているのはおまえだけだ。俺なんかどうでもいいと思ってる。
 わからないのか?カチュアはおまえの親父ですらきらっていたんだ。
 カチュアが愛しているのはおまえだけだッ!


デニム
「今からだっていいじゃないか。もう一度親友に戾ろうッ!

ヴァイス
「ふざけるなッ! おまえは裏切り者だッ!
 今の俺には仲間がいる。公爵だって、レオナールだって俺を當てにしてくれている。

デニム
「違うッ! 利用されているだけだ。價值がなくなれば殺されるだけだぞ。

ヴァイス
「それが仲間ってもんさ。俺はおまえみたいなガキじゃねぇ。
 ガキのおままごととは違うんだよ。利用しているのは俺の方さ。
 仲間にしてやっているんだ、俺がッ!


騎士レオナール
「やめろッ、二人ともッ!! やめるんだッ!

ヴァイス
「レオナール、なぜ止めるッ!

騎士レオナール
「今がどういう狀況かわかっているのか! 頭を冷やせ、ヴァイスッ!

ヴァイス
「こいつを殺せって言い出したのはあんたらじゃないかッ!今さら 。

騎士レオナール
「いいから私の話を聞けッ! デニムも聞いてくれ。

騎士レオナール
「古都ライムが落ちたッ! バクラム軍がここへやってくるぞッ!

デニム
「そんな! ランスロットさんは? そんなバカなことって !!

騎士レオナール
「聖騎士殿がどうなったかは知らん!死んだのか逃げたのかもわからん。
 とにかく、これ以上、同胞同士で爭っている場合じゃない。單刀直入に言おう。
 デニムよ、公爵樣に從えッ。これまでのことは水に流そう。
 戰うべき相手は他にいるッ!

ヴァイス
「そんなバカなッ! 俺は認めん、認めんぞッ!

騎士レオナール
「いい加減にしろッ、ヴァイス。私の言うことがきけないのかッ!?

騎士レオナール
「デニム、君の理想は何だ?  いいや、私にはわかっている。
 しかし、理屈では人は動かない。どんなに崇高な理想だって實現されなければただの夢で終わってしまう。
 夢で終わっていいのか? 父親の仇を討つんじゃなかったのか?
 なぁ、もう一度手を組もうッ。

<選擇1-1> 「確かに爭っている場合じゃない。」
<選擇1-2> 「それは絕對にできない。」
<選擇1-1> 「確かに爭っている場合じゃない。」

デニム
「確かに爭っている場合じゃない。本當の敵はバクラムなんだ…。

騎士レオナール
「わかってくれたか。それでこそ、ウォルスタの若き英雄だ。

ヴァイス
「ふざけるなッ! おまえら…正氣か!?俺は許さん、許すものかッ!!
デニム
「ヴァイス、待ってくれッ!

騎士レオナール
「放っておけッ! さあ、公爵樣をお迎えするぞッ!

デニム
「ヴァイス……。


アロセール
「私には私の考えがある。押し付けないで
She has left your company

僕は現實を知らない、ただの子供なのだろうか?

3N すくいきれないもの
<選擇1-2> 「それは絕對にできない。」

デニム
「それは絕對にできない。あなたもバクラムも同じだ 。
 現實に追われ、夢を失った敗北者、それがあなたたちだ。努力もしないで理想を實現できるものかッ!

騎士レオナール
「なら、きみはどうするんだ!?きみなら理想的な世界を築けるとでも?

デニム
「僕はそんなにごうまんじゃない。ただ、納得したいだけだ。
 人が現實のためだけに生きているなんて僕には信じられない。だからこそ確かめたいッ!

騎士レオナール
「人は一切れのパンのために他人を殺す。自分の幸せのために戰うんだ。
 だから、爭いがこの世界から消えてなくなることはない。
 人が人である限り戰いはなくならないのだ。
 我の役目は、そうした人を管理し秩序ある世界へ導くことだ。
 彼らはそうした指導者を望んでいる。

デニム
「僕にはわからない 。あなたの言葉を信用することができない。
 いったい何を信じればいいんだ?僕は何のために戰っているんだ?あなたは何のために ?

騎士レオナール
「 わかった、もういい。きみに時間を与えよう。納得がいくまであがくがいい。
さあ、デニムよ、行け。カチュアを連れてこの城を離れろッ!

ヴァイス
「レオナールッ、どういうことだッ!!

騎士レオナール
「さあ、行けッ。自分の目で世の中を確かめてこいッ!
 きみの求めるものは、ここにはない。どこを探したって見つかるはずがない。
それを確かめるんだッ。
 希望を失った時、ここへ戾ってこい。私はきみを待っている。
 さあ、行け、ぐずぐずするなッ!

デニム
「僕はけっして絕望しない。自分に負けやしないッ!

ヴァイス
「待てッ、デニムッ!

騎士レオナール
「放っておけッ! 自分で納得しない限り意味がない。

ヴァイス
「生かしておくと後悔することになる。それでもいいのか?

騎士レオナール
「そのときは、私が騎士の名譽にかけて彼を討ち取ろう。

ヴァイス
「 ヤツをやるのはこの俺だ。


僕は現實を知らない、ただの子供なのだろうか?

3C 驅り立てるのは野心と欲望、橫たわるのは犬と豚

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