ザエボスの行方

 

コリタニ城會議室
デニム
「 ザエボスの逃げた先はブリガンテス城に間違いないんだね?

捕虜
「ああ、確かだ。

デニム
「ブリガンテス城は戰亂で主を失い今は誰もすんでいないと聞いていたが?

捕虜
「いや、コリタニ城を攻めるのと同時に別隊があの城を占據したはずだ。
 そもそも、コリタニ城を占據したのは解放軍をおびき寄せるためのえさだったんだ。
 コリタニ城にはあらかじめトラップを仕掛けておき、やってきた解放軍はそのトラップにはまる 。
 その上で、ブリガンテス城の本隊が解放軍に襲い掛かるという作戰だったんだが 。
 すべては君の登場によってくるってしまったというわけだ。ふふふ 。

デニム
「 なぜ、君はそこまでの情報を僕に教えてくれるんだ?

捕虜
「俺はザエボスと違って『諦め』のいいほうなのさ。それに 。

デニム
「それに?

捕虜
「ブリガンテス城にはおれたちの仲間だけじゃなくて、難民が大勢いるんだ。
 正確には樞機卿の肅正を恐れた穩健派の奴等だけどな。ザエボスは奴等を人質にするつもりなのさ。
 たとえ解放軍が人質と認めなくとも、『見せしめ』として處刑するつもりなんだよ、ザエボスは。

デニム
「なんだって!?なんてひどいことを 。

捕虜
「さすがに俺は、そこまでできんよ。それに疲れたしな 。

デニム
「貴重な情報をありがとう。僕はブリガンテス城へ行くよ。

捕虜
「 そうかい。君はつくづくお人好しなんだな。

デニム
「 ‧。

捕虜
「 君みたいな人間がいるとは思わなかったよ。
  もっと早く會いたかったぜ。

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