フィダック城會議室

カチュア生存
カチュア戰鬥中死亡
カチュア自殺

フィダック城會議室
<カチュア生存>

カチュア
「バクラム國よりの救出、感謝いたします。
貴方たちの忠誠ときを私は生涯忘れることはないでしょう。

大神官モルーバ
「ありがたきお言葉、もったいのうございます。

カチュア
「私は一日も早くこの戰亂が終結するのを願っています。
それには貴方たち神 騎士團の力なくしてなすことはできません。貴方たちのきに期待します。

大神官モルーバ
「殿下のため、我らは命を賭してご期待に報いる所存であります。
 殿下にはフィダック城でこのまま

カチュア
「モルーバ殿!
國家の一大事に君主たる私が矢の屆かぬような場所からのうのうと見物しているわけにはいきません。
 君主であることを民や兵士に示すためにも自らが前線に立って戰いましょう。

大神官モルーバ
「し、しかし 。

カチュア
「過分の氣遣いは無用としましょう。

大神官モルーバ
「ハッ。

カチュア
「さて、前線の樣子ですが 。

デニム
「バクラム軍が單獨で動いています。暗黑騎士團を見限ったようですね。

カチュア
「では、いよいよ決戰ですね。
 我が父ドルガルアが築いた都、ハイムを取り戾しましょう。そして、この戰いに終止符を!

デニム
「急ぎ、兵たちに準備させろ!

カチュア
「 ふう。 こんな感じでいいのかしら?

デニム
「立派だったよ、姊さん。 父さんもきっと喜んでいるよ。

カチュア
「まるで自分じゃないみたいね 。

大神官モルーバ
「大丈夫だ、カチュア。 きっとうまくいく 。

カチュア
「そう?

デニム
「でも、姊さんはやっぱりこの城にいるべきだよ。その方が 。

カチュア
「それはイヤだって言ったでしょう。
 私はただ擔がれているだけでいたくはないのよ。
 だいたい、危なくなったらあなたが助けてくれるんじゃないの?

デニム
「そりゃ、もちろん、そうだけど 。

カチュア
「でしょ?

大神官モルーバ
「亡き王も先陣を好まれた 。 やはり血は爭えんな。

カチュア
「そうよ、霸王の靈が私を守ってくれるわ。

デニム
「無茶だけはしないと約束してよ。

カチュア
「わかったわよ。約束は守るわ。
<カチュア戰鬥中死亡>

大神官モルーバ
「しっかりしないか、デニム! 悲しんでいる場合ではないぞ!
 まだ、おまえには果たさねばならぬことが殘っているではないかッ!!

デニム
「姊さんを失ったこの戰いに、いまさら何の意味があるというのですか ?

大神官モルーバ
「おまえのせいではない。 これも運命なのだ。

デニム
「姊さんが死んだのは運命だっていうのかッ!
 違う! 僕が姊さんを殺したんだ。

大神官モルーバ
「すまぬが、席を外してくれ。

解放軍騎士
「ハッ。


大神官モルーバ
「落ちつけ、デニム。
 おまえが動搖していては兵の統率をとれなくなってしまう。
 もう濟んでしまったことなのだ。今は目前の問題だけを見つめろ!

デニム
「 。

大神官モルーバ
「カチュアを救出できなかった以上、我がとるべき道は一つしかない。
 王女殺害はバクラムと暗黑騎士團が仕組んだものであり、やつらを逆賊とすることで征伐の大義を得る!
 事實、カチュアを追いつめたのはやつらなのだ。

デニム
「違う! 追いつめたのは僕だ! 僕が姊さんを 。

大神官モルーバ
「いい加減にしないかッ!
 多くの命を預かる指導者たる者がそんなことでどうするッ!?
 プランシーの言葉を忘れたか! おまえはこの戰亂を終わらせるために戰っているのだ!
 それを忘れるなッ!!

デニム
「 。

大神官モルーバ
「バクラム軍が動き出した。 戰いを避けることはもうできん。
 わしは兵たちに總攻擊の準備をさせる。早く、立ち直るのだ、
 デニムよ 。

デニム
「姊さん 。
<カチュア自殺>

デニム
「殘念ながらベルサリア王女をお助けすることはできなかった。
 僕の力不足だ。 皆の期待を裏切ってしまった。 本當にすまないと思っている。

デニム
「それにしても許せないのは暗黑騎士團のやつらだ。
 自分が敗北したことを悟ると王女を置き去りにして自分たちだけで退卻してしまった。
 殘された王女の說得を試みたが、やつらに洗腦されていた王女は自らの命を絕ってしまわれた。
 亡くなられた王女のためにもやつらはこの報いを受けなければならない!

解放軍騎士
「すでに全軍が出動できるよう準備が整っております。ご命令を!

デニム
「うむ。
 これより、バクラム軍及び暗黑騎士團に對し決戰を挑むッ! これが最後の戰いとなるだろうッ!
 いざ、王都へッ!


大神官モルーバ
「ご苦勞であったな。

デニム
「 こんな芝居、もうたくさんだ!

大神官モルーバ
「そう言うな。プランシーの言葉を忘れたわけではあるまい?
 おまえの役目はこの戰亂を終結に導くことだ。そのためには多少の犧牲もやむを得んだろう。

デニム
「大義のためとはいえ、姊さんを見殺しにしてしまった 。
 それは本當に正しかったのだろうか?

大神官モルーバ
「それを考えるな。 考えても結論は出んぞ。
 おまえのやったことの正否は歷史が裁いてくれるだろう。
 だから、今は目前のことだけを考えろ。よいな、デニム?

デニム
「 。

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