アルモリカ城城內

 

アルモリカ城城內
ザパン
「おーい、待ってくれ!

デニム
「どうしたのさ、そんなにあわてて。お金はもらえたのかい?

ザパン
「ああ、たんまりともらっちまった。おめぇについていけって、倍もな。

デニム
「へぇ~、それはよかったね。でも、僕らについてくる必要はないよ。

ザパン
「そりゃ、どういうことだい?

デニム
「今度の任務は危險なんだ。

カチュア
「危險って…、どういう意味なの?ただ書簡を屆けるだけじゃない。

デニム
「ロスローリアンが本當に中立を守っているならね。
「樞機卿だって勝とうと必死さ。公爵のように密使を派遣し、すでに何かの密約を取り付けているかもね。

ザパン
「だとしたら、わざわざ敵の懷へ入るようなもんだな。

デニム
「そうだとしても、僕は行ってそれを確かめなきゃいけないんだ。
「だからさ、あなたは金を手に入れたんだから、こんな危險な任務にかかわる必要はないのさ。

ザパン
「わははは。たしかにそのとおりだ。だけど、オレは付いていくぜ。
「そんな危險な仕事なら、あとでもっと金をふっかけてやるさ。
わはははは。

デニム
「ハハハ。あなたは商人だね、勝手にすればいいさ。ハハハハ。

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